「lino」はハコ書きに使えるか?
以前、ツイッターでつぶやいた件です。linoというネット上の付箋サービスがあります。このサービスはパソコンの画面上に文字を書いた付箋状のものをどんどん並べて行けるというもので、脚本のアイデア出しや、ハコ書きに使えそうな感じです。とりあえずハコ書きに使えるかどうか試してみたので、今回はそのレポートです。
で、使えるかどうかですが・・・これは「人による」というのが結論です。僕は「もうひとつ」というのが正直なところです。何が問題なのかというと、これはもう僕個人のやり方の問題なのですが、僕にとってハコ書きは、一直線にハコが並んでいてそれらがひと目でパッと見渡せる状態にならないと意味がないのです。1時間なら1時間の流れが視覚的に感じられる状態にしたいわけです。このlinoに限らず、パソコンの画面上でハコ書きをやる場合の問題は、1 時間のハコを直線に並べると、ひとつの画面には収まらず上下か横にスクロールする必要が出て来るということです。「一直線になってなくても別に困らない」という人なら、これは十分使えるでしょう。
このサービスのいい点を言えば、「付箋を入れ換えたり、消したり、位置を変えたりということが簡単に出来る」「付箋の色や大きさに変化をつけられる(メインストーリーとサブストーリーで色を変えるとか)」「作った付箋はクラウド上にあるので、別のパソコンでもすぐに作業を続けられる」「複数の人で共有も出来る」などです。
僕としては、ハコ書きよりはアイデア出しみたいな方が活用出来そうな感じです。そちらもやってみて報告します。あと、似たようなサービスでscrivenerというのもあるみたいです。
下の写真は、脚本の原稿と、linoで作ったハコ書きを画面上に並べたところ。ハコ書きは下方向にさらに続いているわけです。
〔尾崎将也公式ブログ 2013年5月21日〕