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脚本の初心者が避けるべき題材とジャンル

Apr 26, 2013

CATEGORY : 教室

春になり、色々な脚本の教室で新しいクラスが開校しています。僕が講師を務める日本脚本家連盟スクールでも講座がスタートしました。教室に入って、初めて脚本というものを書く人も多いと思います。どんなことを題材にして脚本を書くかは各自の自由だと思いますが、僕の経験上、初心者は避けた方がいいと思われる題材やジャンルがあります。今回はそれをいくつか挙げてみます。

「群像劇」
ドラマは一人の主人公を軸に書いて行くのが基本です。プロの作品には、主人公を一人に絞らず複数の人をまんべんなく描く群像劇というものがありますが、初心者はまずドラマの基本を学ぶために、一人の主人公を決めて書いた方がいいと思います。無理に群像劇を書こうとしても、散漫なものになるだけです。

「ものすごく取材や勉強が必要なもの」
例えは歴史上の事件を題材にするもの。脚本を書くために、題材について取材したり勉強したりすることは結構なことですが、それも程度問題です。ものすごく難しい題材に取り組み、多くの時間をかけて取材や勉強をしたとしても、その時点ではその題材に関して詳しくなっただけで、脚本の勉強はまだ何もしていません。脚本の基礎を学ぶのが今やるべきことなのですから、取材や勉強がそれほど必要でない身近な題材で書く方がいいと思います。

「時間や空間を限定したもの」
舞台劇では時間と空間が制限された設定の中でドラマを書くのは普通のことですが、初心者はこれは避けた方がいいと思います。制限があるというのは、逆手に取れば面白くなりますが、初心者には難しいことです。ストーリーが展開せず、とりとめのない内容になってしまう危険性が高いです。

「ミステりー、ファンタジー、アクション」
これらはエンタテインメントのジャンルとしてはポピュラーなもので、実際アメリカ映画の8割方はこのどれかでしょう。しかしこれらの脚本を書くには、そのジャンルならではのセオリーやノウハウが要求されるもので、脚本の基礎とは違うものです。観客としてそういう作品が好きということと、初心者が勉強のために書くべきかどうかは別の問題です。

「スポーツもの」
初心者がスポーツものを書くと、試合のシーンばっかりで肝心のドラマが全然ないという結果に陥りがちです。スポーツの試合の勝ち負けと、ドラマをシンクロさせることは実はけっこう難しいことです。シーソーゲームの試合を書きさえすればドラマになるというのは勘違いです。

講師をしていて、生徒がたまたまこういう題材を選んでしまって四苦八苦するのを見て「初心者にはこういうのは難しいんだな」と思ったものをいくつか挙げてみました。これで全部ではなくごく一部です。もちろん四苦八苦したり試行錯誤したりするのはいいのですが、いきなり難しい題材を選んでしまったために「脚本て難しい」と脱落して行く人をたくさん見て来ました。そうならないために、初心者として取り組みやすい題材を選ぶ方が無難だと思うのです。

〔尾崎将也公式ブログ 2013年4月26日〕

尾崎将也と浅野妙子の二人で特別セミナー実施

Mar 28, 2013

CATEGORY : 脚本

今回は告知です。

4月13日(土)、尾崎将也と浅野妙子の二人で日本脚本家連盟スクールの受講説明会&特別セミナーを行います。時間は午後2時~4時。前半は田村隆さんと河村シゲルさんが放送作家クラスについて話し、後半は尾崎将也と浅野妙子が脚本家クラスについて話します。

前にも書きましたが、脚本家の仕事はどんなものか、どうやって脚本家になるか、そして教室ではどんなことを学ぶかをざっくばらんに話します。必ずしも教室に入るつもりのない人も歓迎です。

なお、受講説明会&特別セミナーは3月31日(日)にも行われます。詳細・申し込みは教室のサイトで。

〔尾崎将也 公式ブログ 2013年3月28日〕

日本脚本家連盟の教室がリニューアル

Feb 25, 2013

CATEGORY : 脚本

僕が講師をしている日本脚本家連盟の教室が、4月スタートのクラスから新しいカリキュラムになります。これまでの脚本家教室は、ドラマだけでなくバラエティや情報番組などドラマ以外のジャンルについての講義もあり、ドラマ脚本家になりたい人とそれ以外のジャンルの放送作家になりたい人が一緒に学ぶ形になっていました。日本脚本家連盟という団体がドラマの脚本家だけでなく放送作家の人も加盟している団体であることから、両方を教える教室としてスタートしたのでした。
今回、これを「脚本家クラス」と「放送作家クラス」に分けて、それぞれに特化したカリキュラムを組むことになりました。その分、従来のカリキュラムより講義の数が減るため受講料も安くなります。教える本質が変わるわけではありませんが、学ぶ人からすると、通いやすくなるのかなという気がします。

4月13日(土)の午後2時から浅野妙子さんと尾崎将也の二人で「説明会&特別セミナー」を行います。ここでは教室の説明と、脚本家とはどんな仕事か、どうやって脚本家になるかというようなことをざっくばらんに話します。僕と浅野さんは二人ともこの教室の出身者で一緒に学んだ仲です。このセミナーも何年も二人でやっています。浅野さんは割と言いたいことを言う人なので、「それを言って大丈夫か」というような業界の内輪話も歯に衣着せず話し、僕はいつも「今のはネットには書かないようにお願いします」と火消しに必死です。

詳しくは教室の公式サイトをご覧ください。セミナーの申し込みはこちらです。

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