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脚本を書くために「インプット」しなければいけないこと

Oct 25, 2019

CATEGORY : 脚本

 先日、Twitterで下記のようなつぶやきをしました。

「脚本の教室の生徒がなかなか成果が上がらない原因は、ほとんどの場合、アウトプットすることを焦ってインプットに時間と手間を割かないことです。アウトプットはインプットしたことからしか生まれないというこの世の基本原則を受け入れるしかありません。」

 それを見た人から「何をインプットすればいいんですか?」という質問が来ましたので、そのことについて書きます。

 以下、脚本の勉強としてインプットすべきことを列挙します。

①いい映画をたくさん見る。
 見るべきものは、映画の他にも、テレビドラマ、演劇、落語など色々あるでしょうが、脚本の勉強には名作映画を見て分析するのが一番効率がいいと僕は思います。なのでここでは代表して「いい映画」と書いています。

②見た映画を分析して、どんな話か、どんな構造か把握し、面白くするためにどんなテクニックが使われているかを抽出する。
 分析の方法は拙著『3年でプロになれる脚本術』に詳しく書きましたのでそちらを読んでください。

③本をたくさん読む。
 小説を読むことは①に準ずることです。小説以外にもノンフィクション、エッセイ、専門書などを読むことも大切です。これらを読むことで、知識や客観的思考力を身につけるだけでなく、下記の⑤、⑥、⑦に相当することを居ながらにして凝縮した形でインプットできます。

④作品を書いて、専門家の意見を聞き、直す。
 作品を書くことはアウトプットですが、人の意見を聞いて直すというフィードバックの作業は大切なインプットです。

⑤色々な経験をする。
⑥見聞を広める。
⑦人間観察をする。
 ⑤、⑥、⑦は実生活の中で行うことですが、色々な経験をしろと言われても、「今年は恋愛をしよう」などと計画的にできるものではありません。また不幸な経験が大きな糧になることはありますが、わざとそんな経験をするのはナンセンスです。それに対して見聞を広めたり人間観察をするのは意識的にできることです。

⑧考える。
 インプットしたことに頭の中で考察を加えて、深めたり、意味づけしたり、体系化したりすることは非常に重要な作業です。

 ざっとこんなところでしょうか。非常に多岐にわたり、時間と手間を必要とするものです。限られた時間の中で、作品を書きながら、映画を見て本を読んで、さらには外に出て色々な経験をしろなんて、あまりにやることが多すぎる感じです。しかし脚本を書く力を身につけるには必要なことばかりです。これらが元になって作品が生まれるのです。ひとつ耳寄りな情報があるとすれば、色々な経験をすることは、映画をたくさん見たり本をたくさん読んだりすることである程度代替できるということです。僕は人生経験が豊富と言える人間ではなく、生徒のときには「こんなに人生経験が少ない状態で脚本家になれるだろうか?」と不安に感じていました。しかし結果としてはなれたので、映画や本で補ったのだと思います。

[尾崎将也 公式ブログ 2019年10月25日]

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